2017.01.06

積雪期の富士山で遭難・滑落事故が多発しています!!

 積雪期の富士登山については、猛烈な突風や吹雪に見舞われることが多く、気象条件が特に厳しく山岳遭難のリスクが極めて高く大変危険です。七合目以上では、突風による転倒やアイスバーンでの滑落の恐れがあります。(夏山期間以外は、登山道は通行止めとなっています。
 
 毎年、積雪期における登山がなされ、山岳遭難事故が数多く発生し、死傷者、行方不明者が出ております。

 遭難の原因は、気象などの情報不足、観光気分、十分な装備を持たない、知識・経験不足、無理な登山や過密スケジュールによる強行日程、自分は事故を起こさないという過信など様々です。山岳会会員など充分な知識・経験があり装備も万全な登山者による死亡事故も発生しています。

 こうした遭難事故の防止や自然環境を保全するため、平成25年に「富士登山における安全確保のためのガイドライン」が制定され、夏山期間以外での富士登山では3つのルールが決められていますので、これらのルールを遵守するようにお願いします。

1.夏山期間以外の事故発生状況(H28.9.11~)

平成29年1月5日現在
 
発生件数 遭難者数 死者 行方不明者 負傷者 無事救出
10件 11人 7人 0人 4人 0人
 山梨県・静岡県警調べ
                                          
 
<主な事故の状況>
  • H28.  9.25 遺体の発見  須走まぼろしの滝付近で男性1名の遺体を発見
  • H28.10.15 転倒事故   須走口で男性1名が転倒し、負傷
  • H28.11.20 滑落事故   須走口9合目付近から約2km滑落 2名死亡(登山歴40年山岳会会員男性、大学山岳部員男性)
  • H28.11.21 遺体の発見    御殿場口宝永山付近で男性1名の遺体を発見
  • H28.12.  4 滑落事故   吉田口8合目付近から約500m滑落 1名死亡(会社員男性)
  • H28.12.24 滑落事故   吉田口7合5尺付近から滑落 1名重傷(登山歴約30年、医師男性)
  • H29. 1.  1  滑落事故   吉田口で滑落し6合目付近で発見、2名死亡(会社員男性 等)
冬山登山者への啓発指導の様子

■登山者の過信について
 昨年11~12月にかけ、山梨県側において滑落事故が続けて発生したことから、12月17日から、山梨県警と自治体及び環境省により、登山者への啓発指導を実施しております。
 今まで、610人を超える登山者に指導しておりますが、43人が山頂を目指し、そのうち3人が滑落事故を起こしております。 
 事故を起こした3人は、自分は大丈夫だという過信のもと、山頂を目指しております。

 

2.啓発ビデオ

■You Tube 山梨県警察公式チャンネル

3.富士登山における安全確保のためのガイドライン

(1)万全な準備をしない登山者の登山禁止

十分な知識やしっかりとした装備、計画を持たない登山者の登山は禁止されています。
夏山期間以外は、特に気象条件が厳しく、救護所、トイレも閉鎖、携帯電話も通じにくいなど、安全確保が困難となります。

(2)「登山計画書」を必ず作成、提出

登山は自己責任です。

しかし、万が一の遭難時の迅速な救助のため、登山する際には、行程、メンバー、装備、緊急連絡先などを記載した「登山計画書」を必ず作成、提出して下さい。

なお、「登山計画書」を提出したからといって、登山道の通行を許可したことにはなりません。

(3)登山者として「携帯トイレ」持参のマナー

五合目以上にある山小屋や公衆トイレは、夏山期間以外は閉所されています。

万全な準備をした登山者が登山を行う場合、自然環境保全のための携帯トイレを持参して下さい。また、自らの排泄物は回収し必ず持ち帰って下さい。