2019.07.17

週末パトロール実施しました!

富士山日記第73号(執筆者 環境省 富士五湖管理官事務所 小西/沼津管理官事務所 山田・松岡)

こんにちは。なかなか梅雨が明けませんね。
 

3連休に環境省にてパトロールを実施しました。平日も定期的にパトロールを実施していますが、特に混雑が予想される土日・祝日・お盆などに利用状況や安全登山の啓発などを目的に実施しているものです。

 

吉田ルート【7月13日(土)実施】

年々、外国からの登山者が増えてきている印象ですが、休日は日本人の割合が多くなります。

ただ、この日は3連休初日にも関わらず、天候のせいか想像以上に日本人登山者が少なく、7割くらいが外国人かな、という印象でした。

ゴミはほとんど落ちておらず嬉しくなりました。

七合目1つ目の山小屋「花小屋」手前の岩場
吉田ルートで最初の岩場です

あいにくのお天気ではありましたが、下界には雲海が広がっていて、皆さん、さかんに写真を撮っていました。

7合目から見る雲海

ちょうど8合目の救護所が開所式を行っていました。

8合目救護所の開所式の様子
太子舘横にあります

繁忙期のみ(登山シーズンページ参照)にはなりますが、吉田ルートには7合目と8合目に救護所が開設されます。こういう施設があるだけで安心して登山ができますね。

みなさん、登山中にケガをしたり、具合が悪くなったら、遠慮なく利用してください。
 

須走ルート【7月15日(月)実施】

三連休の麓の天気予報は全て雨だったこともあり、連休最終日の月曜日も登山者は少なかったです。
吉田ルートと合流後も、日帰り登山にしては遅い時間だったこともあり、目立った混雑は見られませんでした。
 

山頂直下の復旧工事をした辺りは引き続き注意して、防護ネットなどには触らず登山して下さい。
須走下山ルートで山頂の成就岳の下を通りますが、成就岳付近の登山道脇の土留め柵が一部損傷しているので、上からの落石に注意が必要です。(※富士山日記71号に詳細あり)
 

山頂直下の仮復旧工事箇所

須走ルートは、シーズンを通して登山者が少なく自分のペースで登ることが出来ます。
また静岡県側で唯一、緑や高山植物が多いのでおすすめです!

緑の多い須走ルート

御殿場、富士宮ルート【7月15日(月)実施】

天候はくもり時々雨で終始霧がかかっていました。そのせいか、登山者は少なめでした。
吉田ルートとは異なり、外国人は比較的少なく、日本人の登山者が多い印象でした。混雑することもなくスムーズに通行できていました。

富士宮ルート山頂直下

また、ゴミも少なかったです。登山者が少なかったからか、マナー啓発がうまくいっているか、理由ははっきりとはわかりませんが、ゴミが少ないのは嬉しいです。

なお、今回は下記のルートを巡視しました。

 富士宮口五合目
  ↓
 富士宮口ルート
  ↓
 富士山山頂
  ↓
 御殿場ルート
  ↓
 宝永山
  ↓
 富士宮口五合目

このコースは2つのルートをまたいでいて、いいところ取りができるコースです。

登り口の富士宮ルートは4つのルートの中で最も標高が高い場所からスタートできるのが特徴です。また、下りの御殿場ルートは大砂走りという砂が多い区間があり、下山時の膝への負担が少なく、比較的楽に下山できます。

また、宝永山の雄大な景色を見られるのも魅力の一つです。

宝永山
ほんの数秒だけ青空がのぞきました

梅雨明け後の混雑にご注意を

吉田ルートの山小屋の話では、開山初日から雨が降らない日は1日もない、とのことでした。

その分、梅雨明けしてからの混雑が予想されます。安全・快適な登山のためにも、富士登山を計画されている方は、曜日や時間帯をずらすなどして、混雑をさけることをお勧めします。