2016.06.22

富士山の気象

気象の特性

富士山は、標高が3,000mを超える独立峰です。駿河湾や相模湾からの風と北側からの風が複雑に巻くため、高所では気流が安定せず、過去には航空機の墜落事故を引き起こすほど厳しい気象条件が特徴です。山麓や五合目と山頂では、天気や気温は大きな差があり、天候も急変します。天候の急変に備えて装備を整えるとともに、登山開始前には必ず気象情報を確認しましょう。

  • 五合目と山頂との標高差があるため、気温差が大きく(標高差100m毎に約-0.6℃)、山頂では夏でも真冬並みの気温となります。また、同じ気温でも風が吹くと体感温度が下がります(風速1m毎に約-1.0℃)。
  • 日の出前の時間帯には気温は0度近くまで下がり、ご来光を待つ時間が長くなると、低体温症になる危険もあります。
  • 夏の富士山では、雷が発生しやすく、天候の急変と雷の発生が続く日も少なくありません。
  • 積雪期の富士山は、北西からの季節風によって強風が常時吹き、滑落の危険があります。

登山にあたって確認しておきたい気象情報

警報・注意報

夏の富士山では、雷が良く発生し、雷注意報が発令されます。雷の警報はありません。かなり危険な状態であっても注意報です。気象に関する警報や注意報が発令されたら行動を控えましょう。

【!】悪天候に備えた装備を忘れずに!
天候の急変にも対応できるよう雨具や防寒具等の装備は出発前に用意しましょう。

気象データ

  • 気温・気圧(アメダスデータ)
    富士山頂の気象観測データとしては、山頂(標高 3,776m)のアメダスデータ(毎正時の観測データ:気温、気圧、湿度、日照時間)があります。
    *:日照時間は夏期のみ
  • 風向・風速
    参考となる富士山近傍のデータとしては、気象庁による河口湖上空のウィンドプロファイラのデータ(算出値)があります。
  • 雨雲の動き
    気象庁でレーダー・ナウキャスト(降水、雪、竜巻:5分ごとに更新)を発表しています。前日からの動きや1時間後までの予報についても、動画で確認できます。地方ごとに拡大することができるため、富士山周辺の雨雲を確認することができます。

富士山付近の天気予報

富士山周辺では、山頂の天気予報のほか、五合目や山麓の天気情報及び予報が、民間気象予報会社から発信されています。
悪天候が予想されるときは、勇気を持って中止しましょう。


【!】登山前には気象情報の確認を!

富士山では天気が急変します。気象情報は、必ず登山開始前に登山口で確認しましょう。


  • 富士山付近の高度別天気予報
  • 山麓の天気予報
  • 富士山域の天気予報
    山岳気象専門の気象予報士による天気予報。一般には公開配信されていないため、利用の際は登録(有料)が必要です。
  • 現地の気象
    山小屋や案内所等では、登山シーズン中、ブログ形式などで現地の気象状況などを伝えています。

日の出・日の入時刻

ご来光や影富士を見るための日の出や日の入時刻は、下記で確認することができます。(静岡県静岡、及び山梨県甲府の各時刻が検索できます)

噴火警報・予報

富士山は活火山です。突発的な噴火などに備えてヘルメット、マスク、ゴーグルなどの装備を持参することを推奨します。 また噴火警戒レベルに注意し、登下山中にレベルが引き上げられた場合には、速やかに下山してください。 噴火警戒レベルについての情報については以下のページをご参照ください。