写真で振り返る開山期の富士山①
富士山日記第134号(執筆者 環境省 富士五湖管理官事務所 アクティブレンジャー 半田尚人)
こんにちは!富士五湖管理官事務所の半田です。
.
.
足元で懸命に咲く花たち
週末巡視
環境省では、毎年開山期に毎週、連休やお盆の混み合う時期に合わせて複数の班に分かれて、週末巡視を実施しています。週末巡視は富士箱根伊豆国立公園内の各事務所の管理官、アクティブレンジャーが協力し合って行っています。今年は特に登山規制の影響を鑑みて日帰り登山の様子を見る班を作ったり、毎年多くの人が道間違いをしてしまう吉田・須走下山道八合目の分岐の様子を見ることに特化した班を作ったりして臨みました。このように幅広い巡視を重ねることで、来年以降のオーバーツーリズム対策を検討する際に役立てています。
.
.
消えたカモシカ
つぶらな瞳の若いオスのニホンジカ。閉山直後に登山者カウンターを撤去した帰り道で出会いました。とても愛らしい姿ですが、昔は五合目より上では見られない光景でした。精緻なモニタリング調査をしていませんが、肌感覚としては、2020年のコロナ禍で富士山が閉山だった時期を境に徐々に進出しているように感じます。
一方、それまで運が良いとたまに見掛けることがあったニホンカモシカは全く姿が見られなくなってしまいました。写真は2024年に最後に出会った時の老齢なカモシカです。シカとカモシカは食べるものが被ることから、高山の僅かな食糧をめぐる静かな攻防によりカモシカは居場所を失いつつあると思われます。ただこう書くとニホンジカが悪者のようになってしまいますが、彼らも必死に生きているだけ。難しい問題なのです。
.
※同内容で、環境省のアクティブレンジャー日記(2026/10/28号)にも掲載されています。






