登山行程

安全で快適な富士登山のためには余裕のある行程の計画を!

富士山では、高山病によって登頂を断念する登山者が多くなっています。登山初心者による弾丸登山と呼ばれる0泊2日の登山や、日帰り登山など、短時間で高度を上げたために高山病を発症したと見られます。最近は、ゆっくりとしたペースで登る2泊3日の登山も増えてきましたが、まだまだ日帰り登山が多くを占めています。安全で快適な登山を楽しむために、途中で1泊するようなゆとりある登山行程を計画することが必要です。
前日の寝不足による夜間登山では、疲労やケガも増えますので、無理のない準備をお願いします。
登山ルートによって特徴が異なるため、自分にあったルートを選択することも必要です。

  • 山頂を目指す場合は、できるだけ途中の山小屋で1泊しましょう。未明に出発することになるため、早めに山小屋へ到着し、できるだけ長い時間、休憩と仮眠をとりましょう。
  • ご来光は、登山道の途中でも見ることができます(富士宮ルートを除く)。富士山の魅力は山頂のご来光ばかりではありません。前日の夕刻に山小屋に到着してグッスリと休めば疲労も回復し、山頂付近の登山道の混雑も避けることができます。

登山道が開通しているか確認を!

7月上旬は、残雪の状況等により登山道が開通していない場合もあります。必ず、開通状況の確認をお願いします。

週末は大変混雑します!

深夜の吉田ルート八合目付近
登山シーズン中は、7月下旬から混雑が始まり、特に週末が混雑します。平日にゆとりある登山を楽しむための行程を組むなど、利用の分散にご協力をお願いします。

山小屋の確認と予約は忘れずに!

山小屋は、混雑時に予約がない場合、宿泊ができない上、荒天時であっても、予約がなければ雨宿りや休憩をできないこともあります。また、24時間対応でない山小屋もあるので、予め山小屋に確認し、予約しておきましょう。

ゆとりある登山計画を!

下山時は疲労や膝の痛み等のために標準以上の時間がかかり、日暮れになることもあります。ゆとりある行程で計画しましょう。
  • 山頂を一周するお鉢巡りは90分程度かかります。お鉢巡りをする場合は、下山の体力と時間のゆとりが必要です。
  • 吉田ルートの八合目や御殿場ルートの七合目を過ぎると、下山道には山小屋がありません。2泊3日の行程を予定している場合は、下山時に利用できる山小屋を確認しておきましょう。

御殿場ルートの登りは健脚向き

御殿場ルートは山小屋が少なく長時間の登山となるため健脚向きです。
  • 御殿場ルートは、他のルートに比べて登山者が少ないため、静かな登山が楽しめますが、標高差の大きな長時間の登山になるため、疲労して夜間になっても山小屋にたどり着けずに救助要請する登山初心者もいます(五合目から最初の山小屋のある七合目まで標準で6時間以上)。
  • 御殿場口山頂を目指す場合は、出発点の標高が高く、途中に山小屋もある富士宮口五合目からスタートするコースもあります(通称「プリンスルート」。富士宮口五合目から宝永火口経由御殿場口七合目まで標準160分)。