2016.08.31

富士登山のルールとマナー

富士山と山麓の大部分は、富士箱根伊豆国立公園(昭和11年)、世界文化遺産(平成25年)、特別名勝(昭和27年)及び史跡(平成23年)に指定されています。
また、溶岩洞穴や溶岩樹型などの天然記念物や多くの史跡もあります。このような貴重な自然や歴史的資源を大切にすることが重要です。
特に、五合目より上は国立公園特別保護地区に指定され、自然保護のため厳しい規制がかけられています。

  • 法律で禁止されている行為
  • 富士山憲章と富士山カントリーコード

法律で禁止されている行為

国立公園特別保護地区内及び特別名勝指定区域では、登山者に関わる行為として下記が禁止されています。(自然公園法第21条第3項、文化財保護法)

動植物の採取禁止

  • 花や実を採ったり、昆虫採集などもできません。
  • 登山道を外れて歩くと貴重な生態系に影響を及ぼすため、登山道以外は歩かないようお願いします。

溶岩や石の持ち出し禁止

  • 小石を持ち帰ることはもちろんのこと、移動も禁止です。

落書きの禁止

  • 建造物はもちろんのこと、岩・石への落書きも禁止です。

テント設営やたき火の禁止

  • 富士山にはテントサイトがありません。宿泊は、山小屋でお願いします。
  • たき火は禁止されています。
  • バーナーやコンロは、火災を起こすおそれがあるため、山小屋周辺や人ごみを避け、周囲に注意して使用するようにしましょう。

ペット等の放し飼い禁止

  • 特別保護地区内では、動物を放すことが禁じられています。
  • 山小屋内にペットを入れることやペット連れの登山は、原則としてご遠慮ください。
  • 富士山の登山道は火山砂利のため、ペットとともに登山するとペットの足にダメージを与える可能性があります。

富士山憲章と富士山カントリーコード

富士山では、環境保全を目的として「富士山憲章」を制定し、利用のルールとして「富士山カントリーコード」を定めています。

富士山憲章

富士山カントリーコード

  • 美しい富士山を後世に引き継ぐ
  • 車道外へ車両などを乗り入れない
  • 駐車場ではアイドリングをしない
  • 動植物を採らない
ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る
登山道を外れて歩かない
溶岩樹型塘の特殊地形を壊さない
ゴミになるものを最初から持っていかない
登頂記念の落書きをしない
トイレなどの公共施設をきれいに使う

登山のマナー

富士山カントリーコードで示されたルール以外に、富士山でも一般的な登山マナーの遵守をお願いします。

登山道は登りが優先

  • 富士宮ルートの全線、御殿場ルートの上部は、登山道と下山道が同一となっています。狭い登山道では原則として登りを優先し、互いに譲り合いにご協力ください。
  • 登山道ですれ違う場合には、「こんにちは!」「ありがとう!」と声を掛け合いましょう。そうすることで、同行している人の体調確認もできます。

無理な追い越しはしない

  • 混雑するシーズンには、山頂直下で登山道が渋滞する場合があります。先を急いで無理に追い越そうとすると登山道をはずれ、特に夜間は転倒や落石の原因ともなるため大変危険です。無理な追い越しはしないようにしましょう。

落石を起こさない。落石を起こしたら大声でまわりに知らせる

  • 登山道の端を歩くと、小石が落下しやすくなります。できるだけ、登山道の内側(山側)を歩くようにしましょう。
  • 自分が落石を起こしてしまった場合には、いち早く、周囲の人に大声で「落石!」を叫んで知らせてください。
  • また、落石危険箇所(落石注意の看板のある箇所)では休憩しないようにしましょう。

ケガ人や助けを求めている人がいたら、救助に協力する

  • 緊急の場合には、互いに助け合うことが大事です。山小屋への連絡や応急措置など、協力しあうことで大事に至らずに済むこともあります。

ストックの先端にはキャップを

  • キャップをはずして使用すると、登山道を痛め、崩落にもつながります。
  • また、富士山の登山道は混雑しているため、尖った先端が周囲の人への凶器になる可能性があります。

小屋前の休憩は静かに

  • 夜間の小屋の中では、睡眠を取って休んでいる人が大勢います。小屋前での休憩は騒がないようにしましょう。

鳥獣の巣を見ても近づかない

  • 鳥獣保護区内では鳥獣の生息、繁殖に影響を与えないよう、巣を見つけても近づかないようにしましょう。