2014.09.03

季節は秋へ・・・装備はしっかり準備!

富士山日記第18号 執筆者 環境省 沼津自然保護官事務所 橋本

富士山は秋の気配

9月になりました。
下界でも夕方になると涼しく感じたり、虫の声が聞かれるようになりました。
富士山もまた然り(しかり)。
フジアザミが咲き、標高の高い場所の植物も色づいています。

フジアザミ
御殿場口五合目上にて撮影(2014年9月2日)
色づいた植物
御殿場口七合目付近より山頂を望む(2014年9月2日)

富士山は本格的な秋を迎えつつあります。
お天気の良い昼間は半袖でいられますが、ひとたび雲がかかると寒さを感じますし、良いお天気でも夕方から夜になればフリースやダウンを始め、暖かな帽子・手袋などしっかりした防寒着が必要になります。
(気象庁のデータによると、9月3日午前5:00の富士山頂の気温は1℃でした)
これから閉山までは「今は暑いから・・・」ではなく、寒くなることを考えた装備での登山をしましょう。

霧の中の様子

9月2日午後の御殿場口は、とても濃い霧に覆われました。
何度も歩いているため向かう方向がわかっているので不安はありませんでしたが、この霧の壁はやはり怖いものを感じます。
そしてその霧の中は、一緒に歩く先頭の人が見えなくなるほどの濃さです。

御殿場口下り六合目 宝永山との分岐にて
御殿場口下山道に霧の壁が出現しました
霧の中の様子
先頭を歩く人が見えません

御殿場口下山道の下り六合目から大砂走りの次郎坊までは一直線で、下山道脇に白いロープが張られているため、簡単に迷うことはありません。
しかし、登山と下山の疲れや周りが見えないことによる距離感のなさなどから、心理的な不安を感じることもあるようです。
そうならないためにも、しっかりとした事前の情報収集や現地での状況把握ができる心構えや準備を心がけましょう。