2016.06.22

遭難・事故のリスク情報

  • 遭難・事故の発生状況
  • 富士登山のリスク

山岳遭難・事故に注意

富士山は標高3,000mを超える高山です。富士山へ気軽な感覚で登ろうとする人が後を立たず、事故の原因になっています。富士山は決してやさしい山ではありません。万全の装備を整え、体調の悪い時には山を下りる勇気が必要です。特に体力や登山知識のない場合は、絶対に単独行動は避けましょう。また、気象情報の把握など、安全登山の基本を守り、事故のない登山を楽しんでください。

富士山における山岳遭難・事故の発生状況

富士山では、毎年多くの遭難者や事故が発生しています。また、4つのルートによってその内容が異なっています。
富士山での遭難・事故の状況については、下記のサイト等で閲覧できます。

<山梨県>

<静岡県>

静岡県側3ルートにおける過去10年間の事故発生件数

全体的に事故件数が増え、特に富士宮ルートでの増加が目立つ。


表 登山口別発生状況

区分

登山口別

発生件数

事故者

総数

死亡

重傷

軽傷

無事救出

平成15

平成19

富士宮口

31 

34 

1 

4 

16 

13 

須走口

37 

57 

2 

2 

22 

31 

御殿場口

17 

27 

3 

1 

7 

16 

その他

2 

2 

 

 

1 

1 

87 

120 

6 

7 

46 

61 

平成20

平成24

富士宮口

107 

115 

7 

12 

39 

57 

須走口

52 

57 

7 

2 

28 

20 

御殿場口

46 

62 

7 

2 

8 

45 

その他

24 

36 

6 

2 

4 

24 

229 

270 

27 

18 

79 

146 

(出典:静岡県警資料)

ルート別発生件数

静岡県側3ルートにおける態様別事故発生状況

須走ルートでは転倒、御殿場ルートでは疲労と道迷い、富士宮ルートでは転倒と発病が多く、各ルートによって事故の態様が異なっている。

(出典:静岡県警資料)

登山口別発生態様

富士登山のリスク

気温差

富士山では、通常の登山以上に低温や天候の急変に注意が必要です。
日の出2時間くらい前から山頂付近にはご来光待ちの登山者が多く見られますが、最も気温の低い時間帯に当たるため、十分な防寒対策が必要です。特に、子どもや高齢者など、体力のない人は低体温症に陥りやすくなります。
富士山頂の気温は、平地とはおよそ20度の差があり、雨や強風時には体感温度はさらに下がるため、防寒と防風対策が必須です。お盆のころでも、氷点下の気温になったり、雪が降ることもあり、予期せぬ天気のために死亡事故に繋がる可能性もあります。

天候の急変

登山開始時に晴れていても、強風、濃霧、落雷に見舞われることがしばしばあります。夏山に多い落雷は、大きな事故につながりやすいため、無理をせず、速やかに下山する判断も必要です。
特に、山頂の火口を一周する「お鉢巡り」は、吹きさらしで気象の影響を受けやすいため、強い風雨や視界のきかない濃霧の時などは非常に危険です。気象条件や自分の体調をよく考え、無理をしないことが大事です。

落石

落石

富士山は火山礫が積もった地層のため、崩れやすく、落石が多く発生します。過去には、大きな落石事故のために十数人が死亡しています。

【!】登山道以外を歩かない
落石を起こす危険性が増すため、登山道以外は絶対に歩かないようにしてください。登山道でも端を歩くと落石を起こします。もし、万が一、落石を起こしてしまった時は、大きな声で周囲に知らせましょう。

夜間登山

富士山では、山頂でご来光を見るために、多くの登山者が夜間に登ります。
十分な睡眠をとらずに登る、いわゆる「弾丸登山」はケガや健康上、問題を生じる恐れがあります。
また、夜間登山では、転倒や落石の危険があるため、必ずヘッドランプを使用しましょう。
ヘッドランプを持たない登山者が日没後に道を見失い、遭難するケースが増えています。出発前に、日没時刻やルートを十分確認し、早めの行動を心がけてください。

噴火

富士山は活火山です。突発的な噴火などに備えてヘルメット、マスク、ゴーグルなどの装備を持参することを推奨します。
また噴火警戒レベルに注意し、登下山中にレベルが引き上げられた場合には、速やかに下山してください。
噴火警戒レベルについての情報については以下のページをご参照ください。